5月10日の朝。駅の立ち食いそばで朝ごはんを済ませたんだ。
改札を抜けて、少し急ぎ足の人たちを横目に、立ち食いそばの湯気が立ち上る一角へ。温かいお出汁の香りがじんわりと染み渡る瞬間が、なんだかホッとするんだよね。
見て、このシンプルなかけそば。濃いめの出汁に、細くて少しコシのあるお蕎麦。上に乗ったネギと、パラパラっとかけられた海苔が、また良いアクセントになっているの。
駅の立ち食いそばって、どこか無機質で、忙しい人がサッと食事を済ませる場所っていうイメージがあるかもしれない。でもね、私にとっては、ほんの少しの間だけど、自分だけの静かな時間を与えてくれる特別な場所でもあるんだ。
朝のまだ人が少ないホームの喧騒から少し離れて、一人で熱いお蕎麦をすすっていると、色々な感情がじんわりと湧き上がってくる。昨日の疲れとか、今日のちょっとした不安とか、誰にも言えない心のつぶやきとか…。
でも、温かいお出汁が、そんな私の心にそっと寄り添ってくれるような気がするんだ。ズルズルとお蕎麦をすすっているうちに、少しだけ力が湧いてくる。
私たちって、いつも誰かのことを気にしたり、周りの期待に応えようとしたりして、自分のことを後回しにしがちじゃない？「ちゃんとしなきゃ」「頑張らなきゃ」って、いつも心の中で自分を追い立ててしまう。
でもね、こういう何気ない朝食の時間くらいは、誰のためでもなく、ただ自分のために、温かいものをゆっくり味わう時間があってもいいんじゃないかなって思うんだ。
別に、おしゃれなカフェに行く必要も、手の込んだ料理を作る必要もない。駅の立ち食いそばの、このシンプルで飾らない味が、今の私にはちょうどいい。
すすり終わったおつゆを、ゆっくりと飲み干すと、体だけじゃなくて、心までじんわりと温まる気がするんだ。
今日も、色々なことがあるかもしれないけれど、この温かいお蕎麦の味を思い出して、少しだけ自分を労わりながら、一日を過ごせたらいいな。
みんなも、もし時間に余裕があったら、慌ただしい日常の中で、ほんの少しだけでも、自分だけの静かな時間を作ってみてね。温かい飲み物を飲んだり、朝日を浴びたり、好きな音楽を聴いたり…。どんな小さなことでもいいんだ。
そして、もしよかったら、あなたの「ほっとする朝の習慣」を教えてくれたら嬉しいな。
さあ、今日もそれぞれの場所で、自分らしく生きていこうね。
