
札幌での長期出張もいよいよ大詰め。あっという間に4日目を迎え、今夜が最後の夜となります。昼間はみっちり仕事に集中し、充実した日々を送ってきましたが、やはり出張の醍醐味は、夜の美味しい時間ですよね。特に、今回の出張では、仕事仲間たちと親睦を深める懇親会が予定されており、この日を心待ちにしていました。
「せっかく札幌に来たんだから、やっぱり北海道らしいものを食べたいよね!」
そんな話になり、地元出身の同僚におすすめしてもらったお店へ。温かみのある照明と、活気ある声が心地よい店内は、まさに懇親会にぴったりな雰囲気です。乾杯のグラスを交わし、今日一日の仕事の話や、他愛もない雑談で盛り上がりながら、テーブルに運ばれてくる料理の数々に期待が高まります。
まず目を引いたのは、何と言っても新鮮な魚介の盛り合わせ! 特に、輝くオレンジ色が印象的なサーモンの刺身と、真っ白で肉厚なホタテの刺身が、食卓を華やかに彩っていました。サーモンはとろけるような脂の甘みが口いっぱいに広がり、ホタテはプリップリの食感と、噛むほどに増す上品な甘みがたまりません。どちらも北海道の海の恵みを存分に感じさせてくれる逸品です。
そして、今回の懇親会で、私を含め一同が最も興奮したのは、やはり「これぞ北海道!」というべきウニでした。黒い器に、こんもりと盛られた黄金色のウニは、見るからに新鮮そのもの。鮮やかな色合いと、ツヤツヤとした輝きに、思わず感嘆の声が漏れてしまいました。
恐る恐る、いや、期待を込めて一口、ウニを口に運びました。
その瞬間、言葉を失うほどの衝撃が走りました。
口に入れた瞬間、とろけるような滑らかな舌触りとともに、磯の香りがふわっと鼻腔を抜けます。そして、濃厚でありながらも、まったく嫌な臭みがなく、まるでミルクのようにクリーミーで上質な甘みが、じんわりと口いっぱいに広がっていくのです。
「う、美味すぎる…!」
思わず、そう呟いてしまいました。これまでも何度かウニを食べる機会はありましたが、ここまで劇的に美味しいと感じたのは初めてかもしれません。北海道の豊かな海で育まれたウニは、まさに「海の宝石」と呼ぶにふさわしい味わいでした。新鮮だからこそ味わえる、このとろける甘みとコクは、一度体験したら忘れられないものとなります。
ウニの美味しさに感動しつつも、他にも魅力的な料理が続々と。奥の方には、美しく盛り付けられたローストビーフのようなお肉料理は牛タン。これもまた、北海道の豊かな大地が育んだ食材でしょうか。柔らかくしっとりとしたお肉は、さっぱりとした和風のソースと薬味で、箸が止まらない美味しさでした。
美味しい料理を囲みながら、仕事の話はもちろん、プライベートなこと、将来の夢など、普段オフィスではなかなか話せないような深い会話に花が咲きました。美味しい食事は、人との距離を縮め、絆を深める最高のツールだと改めて実感します。
札幌出張のラストナイトに、こんなにも素晴らしい料理と、気の置けない仲間たちとの楽しい時間を持てたこと。これ以上の幸せはありません。美味しいウニの余韻に浸りながら、明日からの仕事への活力を存分にチャージすることができました。
北海道の豊かな食文化に触れ、仲間との絆を深めることができた今回の出張は、仕事面だけでなく、プライベートにおいても忘れられない経験となりました。次に札幌を訪れる際も、必ずこの感動的なウニを味わいたいと、心に強く誓った夜でした。