
今日は妻と二人きりで、久しぶりにゆっくりとデートを楽しむことにしました。どこに行こうか、何をしようかと相談する中で、ランチの話題に。我が家で意見が一致したのは、やっぱり、あの「一番好きなタイ料理屋」です。
エスニック料理の中でも特にタイ料理が大好きな私たち夫婦にとって、このお店はまさに「第二の食卓」のような存在。定期的に訪れては、本場の味に舌鼓を打っています。お店の扉を開けると、フワッと漂うハーブとスパイスの香りが、一瞬にして私たちを南国のリゾートへと誘ってくれるようです。
いつも通りのアットホームな雰囲気の中、席に着き、メニューを眺めます。どれもこれも魅力的で、ついつい目移りしてしまいますが、今日は「一番好きなもの」と「気になっていたもの」を頼んでみることにしました。
まず最初に運ばれてきたのは、鮮やかな緑が眩しい**「パクチーサラダ」**です。山盛りのパクチーの上に、フライドオニオンとカリカリとした豚肉の皮(豚皮のフライ、ムーグロップのようなもの)が散りばめられていて、見た目にも食欲をそそります。パクチー好きにはたまらない一品!
一口食べると、パクチーの爽やかな香りが口いっぱいに広がり、シャキシャキとした食感が心地よい。フライドオニオンの香ばしさと、カリカリの豚皮の食感がアクセントになり、飽きずにいくらでも食べられます。ドレッシングは甘酸っぱくてピリ辛。胃袋を刺激し、これから出てくる料理への期待感を高めてくれます。まさに、食欲増進にぴったりなサラダです。

そして、タイ料理といえば外せない、今日のメインディッシュは、やはりソフトクラブシェルです! 運ばれてきた瞬間、その濃厚なカレーの香りに、思わずゴクリと喉が鳴りました。見るからにクリーミーで食欲をそそる黄色いソースの中には、殻ごと揚げられたカニの身がゴロゴロと入っており、赤と白のピーマンも彩りを添えています。
スプーンでソースをすくって一口食べると、ココナッツミルクのまろやかさと卵のふんわりとした食感が口いっぱいに広がり、その後に続く、複雑なスパイスの香りが鼻腔をくすぐります。辛さは控えめながらも、カニの旨みが溶け込んだ濃厚なカレーソースは、まさに絶品。殻ごと揚げられたカニは、身はもちろん、その殻まで香ばしく、パリパリとした食感も楽しめます。熱々のジャスミンライスと一緒に食べると、カレーの旨みがご飯に染み込み、もうスプーンが止まりません。
妻も私も夢中になって食べ進め、気づけばお皿はあっという間に空っぽに。美味しいタイ料理を囲みながら、出張中の出来事や、最近あった面白い話、そしてこれからの休日の計画など、他愛もない会話に花が咲きました。普段はなかなか落ち着いて話す時間も取れないので、こうして二人でゆっくりと食事をしながら語り合う時間は、本当に貴重です。
タイ料理のスパイスは、食べるほどに体を温め、心と体をリフレッシュさせてくれるような気がします。美味しいものを食べ、大切な人と過ごす時間は、日々の疲れを癒し、明日への活力を与えてくれる最高の栄養剤ですね。
食事が終わる頃には、体はポカポカ、心はすっかり満たされていました。お気に入りのタイ料理屋さんで、夫婦で過ごす贅沢なランチタイム。これこそが、日常の中の小さな幸せなのだと改めて感じました。
この後は、どこに行こうか、何をして過ごそうか。そんな楽しい相談をしながら、私たちは笑顔で店を後にしました。皆さんも、もし日常に少し疲れたら、ぜひお気に入りのタイ料理屋さんの扉を叩いてみてください。きっと、心と体が癒される、素晴らしい体験が待っているはずです。